それからというもの、毎日学校が終わるとにすぐに歌やダンスの特訓。



まだステップとかターンの基礎中の基礎だけだけどね。



そのせいで毎日体がだるい、重いのツーコンボである。



「沙那。最近元気なくない?」



「ナナもそう思う〜·····大丈夫?」



「·····ノープロブレム」



机に突っ伏している私がこんなことを言ったところで、説得力はゼロに等しい。



「う〜ん、でもナナは心配だよ〜・・・」



この二人は双子の姉妹の柊天音と柊七瀬。


口調がズバズバしている方が天音で、おっとりしている方が七瀬である。



顔は似てるけど性格は全くの正反対だ。



そんな二人は私の心のオアシス·····!!



あぁ、わたしはなんて良い友を持ったのだろうか。



きっと前世でいい行いをしたんだろうな·····



私は本当に幸せ者です·····!



「最近、放課後遊びに誘っても“用事がある〜”っていっつも断るし。何かあったの?」



オーディションのこと、言うべきなのかな。



「·····ほら、千歳くんのブロマイドあるよ。」




「なにっ!?」



決してふざけてる訳では無い。本能的に反応してしまうのだ。



「さぁちゃんほんと単純〜」