キスツス




「うわああああああああああああああん!!

もうやだあああああああ」


泣いた。

わたしは盛大に泣いた。



しばらく一人で泣いていると、後ろから微かにガサガサという音がした。

明かりはほぼなく、後ろはただ闇が広がるのみ。

どうしたらいいかわからない私は、蹲み込んで声を抑えただ音のする方をみるだけ。


ダッダッダッダッ


音はどんどん近づいてきているようだ。

これは、人の走る音?


もしかして誰かが助けに来てくれたのかも!

そう思ってその場に立つ。


ダッダッダッダッ


だいぶ近づいてきた音の正体がそろそろ見える。

その時、聞き慣れた声がした。