キスツス




ある国の森。

普段は人のいないここには盛大にお腹の音が鳴り響く。


「(ギュルルルルルルッッ)

うっ、お腹空いたよう。何か食べたいよう...」


出てきたのは朝ごはん食べた後なのにもう日が落ちかけている。

走り回った彼女がお腹が空くのは当たり前だった。


「戻ろうにも同じ時間かかるし、野宿なんてしたことないし....

とりあえず進んで隣の国に行って、誰かに恵んでもらおう」


このまま歩くしかない...。

お腹をさすりながら進んでいく。


進んだ先には高く頑丈なフェンスがある。

そこにはチカチカッと消えかけの明かりが点灯しているだけ。

え、これ以上いけない.........。

完璧に詰んでいる。


戻るのも時間がかかり、道に迷うかもしれない。

このまま進むのは上の辺りで足を滑らせれば確実に死ぬ高さだから無理。

周りはもう日が落ちきって真っ暗で明かりもない。