「こっち向いてよ」 「……向きません」 「まぁいいけどね。全然見えてるし」 ……く。 長く伸ばした髪で、頬ができるだけ覆われるように俯いてさらに顔を背ければ。 ——さらり、と髪を耳にかけられてしまった。 わざわざ顔を覗き込むいじわるな朝比奈くんは、言う。 「色白の肌っていいよね。照れが映えるから」