時計の針が重なる前に



父が仕事から帰ってきた後、花梨は自分の気持ちを全て伝えた。

花梨の気持ちを知ったあとの父の対応は早かった。

とりあえず、離婚うんぬんはおいといて、義母、義姉達は父が用意したアパートに引っ越し、完全に別居となった。

父は何度も申し訳なかったと花梨に謝った。



花梨は、初めに優菜に全てを話した。
冬哉と付き合いはじめたことを言ったときの優菜の甲高い叫び声は一生忘れないだろう…

そして、誠也にはしっかりとお断りした。


もちろん、父に冬哉のことを話したときは落ち着かせるのに時間がかかった。

そして、マネージャーの貝原さんが朝まで飲みに付き合わされ、父の話を聞かされたのはまた別の話である。