時計の針が重なる前に



「ん……っ!?」

花梨が目を開けると目の前に冬哉の寝顔があった。

おもわず驚きの声をあげそうになったのを必死にこらえる。

そして、昨日までの出来事をゆっくりと思い出していった。

正直、いまだに冬哉が恋人とは信じがたかった。
夢のような気持ちなのだ。

「おはよう」

寝顔をじーっと眺めていると冬哉が起きた。

「あ、お、おはようございます」

花梨は上ずった声で挨拶した。

「あ、あの、ベット使わせてもらってありがとうございます」

「あぁ、大丈夫ですよ。

本当は俺はソファーで寝るつもりだったんですけど、花梨さんが俺の服の袖はなしてくれなかったので」


嬉しそうな顔で言った。
その反面、花梨は恥ずかしくて毛布の下に隠れた。


「花梨さん。あんまりかわいいことすると理性がもちませんよ笑

とりあえず、朝御飯にしましょう。」


困った口調でいっているが愛おしいというまなざしで見つめ、花梨の頭をぽんぽんとなでる。