時計の針が重なる前に



「夢みたいです…」

そう言う冬哉に、花梨もだきしめ返した。

まるで時間が止まっているかのように二人とも離れようとはしなかった。

ニャーー!


花梨の膝にいたシフォンが二人の間を息苦しそうに出てきた。

おそらく、二人の間に流れる甘い雰囲気が嫌になったのだろう。


「あ、いるの忘れてました…

ごめん、シフォン」

冬哉が膝に抱きあげ優しくなでる。
すると、シフォンは気持ち良さそうにまどろみ、そのまま眠った。