時計の針が重なる前に



「俺は、あの日雨にぬれるのにも構わず猫にエサを与えていたあなたが気になって思わず声をかけたんです。

でも、あなたのことをなにも知らなかったからあの日以来会うことはなかった。いるはずないのにどこかに行くたびにあなたを探してしまう。


だから、あなたが靴を届けに来た日すぐわかりました。このチャンスを逃すわけにいかないと思って、あの日パーティにいったんです、」

冬哉は自嘲気味に言った。


そして、冬哉は花梨を熱いまなざしで見つめた。


「花梨さんがつらいときにこんな話をすみません。


でも、あなたを守りたい。




俺はあのときからずっとあなたが好きだったんです。」