時計の針が重なる前に



花梨の答えに冬哉はほほ笑み、花梨をふわっとお姫さまだっこで持ち上げた。


「きゃっ…!?」


突然のことで花梨は固まってしまった。


「さすがに、裸足で歩かせるわけにはいかないですから。」


ごめんね、と冬哉は苦笑いをうかべながら公園のそばにとめてある車にてくてくと歩いていく。


「お、重くないですか…?」


裸足で歩かないよう気を使ってくれるのはすごく嬉しいのだが、重くないのかがとても心配だった。


「全く。ていうか、軽すぎて驚いてますよ。」


冬哉の優しい言葉に不覚にもきゅんとした。