時計の針が重なる前に



「ねぇ、西京君!どうしたの?」

そう叫ぶと誠也は止まった。


急に止まったため、誠也の背中に顔面が直撃しそうになる。


「なあ、神宮寺はあいつのこと好きなの?」


「へ?」


予想外の質問に花梨はおどろいた。


「俺は、神宮寺のことが好きだよ。

友達じゃなくて……女として。」


またまた、予想外の言葉に花梨はフリーズしてしまった。


だが、誠也の真剣な眼差しに冗談じゃないことはよくわかった。


「えっと…」


なんとか、言葉を絞り出そうとしていると


「今すぐに返事がほしいわけじゃない。

でも、知っててほしかったんだ。

だから、俺と付き合うこと考えてくれないかな?」


花梨は誠也の言葉にうなずくことしかできなかった。