それもあるけど……自分に落胆してるだけだから。
ヤバいから今、顔見ないで。
そう思うのに顎クイされて目が合う。




「ごめんね?機嫌直して…?」




チュッてキス1回。




え……それで満足すると思う……?
奈那のキス……そんなんじゃないでしょ?




「まだ欲しい顔してる……」




うん……そうだよ。
奈那の、あの熱く絡むキスが欲しい……




「本当、可愛いね……」




再び触れてまた離れる。
視線も絡ませ頬を包み込んだら……




「ねぇ、止まらなくなるよ?いい…?」




「うん……」




俺もこの瞳が好きだよ。
スイッチ入る瞬間の色み。




「ヤバいって思ったらヒロが止めてね…?」





「う、うん」




返事をしたらさっきより少し強引に唇は重なった。




嗚呼……やっぱり奈那のキス好きだな。
ゆっくり絡むのも激しく絡むのも全部持っていかれる。
すぐに身体が熱くなる。




徐々に余裕もなくなってもう服の中に手が入りそう。
煽るの上手すぎ……
ヤバいって思ってるけどまだ止めたくない……
奈那の本能に溺れていたい……




細い左足を自分の方へ乗せてしまった。
いつものように上乗りされたい。
もう片方乗せようとしたら唇が離れる。




「ヒロ…それしたら私がヤバいから」




スカートから覗く生足。
喉が鳴るのを抑えて手を離す。
俯く俺にまた顔ごと向かせて唇を奪う奈那。




「我慢出来ないヒロ可愛い…」




何度も離れては繰り返すキス。
心地良いキス。
煽るの止めちゃうの…?
だったら俺から絡めちゃう…!




そしたらすぐ離れるんだもん……グスン。
ディープ、もうダメ…?
無理やりしようとしても笑って阻止する。




「舌入れたらヒロ暴走するもん…」ってもうその顔が煽ってて暴走しちゃうんだけど!?




「最後に1回だけ…」




「本当に1回だけだよ…?」




「うん…」