欲望の飴と飴売り少女Ⅱ

「バスの時間もうすぐだから急ぐよ」
俺は母に買ってもらった腕時計を確認し二人を急かす。

「ごめん。準備遅くなって」

蕾が俺たちに謝る。

「気にしなくていいよ。時間ないから早く行こう」

本郷が軽く蕾の肩を叩き蕾に明るく声をかける。いつもなら俺が蕾に励ますから俺のポジションを取られた。

俺たちはバス停まで走った。

「間に合った」と息切れしながら呟く蕾。息切れする俺たちは急いでバスに乗車した。

運が良いことに席が空いてたので座れた。これからも日頃の行いは大事にしよう。