『恋愛の真の本質は、自由である』 最近読んだ本に かつて英国の詩人が語ったという、その台詞が書いてあった。 わたしはその台詞を読んだ時、まだ見ぬ未来に想いを馳せたことをよく覚えている。 「…蓮くん」 「………」 「蓮くん、そろそろ動きたいな…?」 麻見菜穂、桔梗学園高校2年生。 結花ちゃんのカフェでバイトをしつつ、秘密を守ることに必死だった「あの頃」とは まるで違う環境のもと、日々を過ごしています。