妊娠後期にさしかかり、お腹もだいぶ大きくなってきた。


初期はつわりがひどかったけれど、蓮くんの完璧なサポートがあって今日まで過ごしてこられた。

…妊娠を告げた時の蓮くんは無言になったのち、わたしを強く抱きしめて離さなくて、その目にはじんわりと涙が浮かんでいたのをよく覚えている。


通院はお仕事をやりくりして必ずついてきてくれるし、家事も率先してやってくれる。…わたしにやらせてくれるのは楽な姿勢で出来るちょっとしたことばかりだ。



「蓮くん、わたし大丈夫だよ…?今もちゃんとここにつかまってたし、」

「オレが精神的に大丈夫じゃない」

「……もう…」

「ソファー座ろう。オレも少し休む」



そう言ってわたしの手を引いて

ソファーまでついてくれる。


…蓮くんは本当に心配性だ。付き合ってる頃から思っていたけれど、わたしが妊娠して間違いなく拍車がかかった。