「俺が愛のキューピッドだって知ったら、パーフェクト・マネジメントとの信頼関係もますます深まって、いろいろと優遇してもらえそうだ」
「まさか、最初からそれが目的で……?」
ピンと来た様子の生巳さんに、社長は不敵な笑みを見せるだけ。本当に最初からこうなることを見越していたのなら、さすがだと感心してしまう。
生巳さんは呆れたような笑いをこぼし、「この人には敵わないな」と呟いて眼鏡を押し上げた。
そうしてしばし雑談していると、ふいにエイミーがテーブルに頬杖をつき、元気のない声を出す。
「これで独り身なのはついにあたしだけかぁ」
「いるじゃない、エイミーのこと気に入ってる後輩くんが」
有咲さんの言う通り、実はエイミーを人一倍慕っている人事部の男子がいる。年下であってもしっかりしていて、見た目は若いが大人っぽい一面もある人だ。
エイミーと同じく愛想がいいし、テンション高めな彼女を優しく見守って、ときに宥めてくれる彼とは、きっとうまくいくはず。
……と、私たちは確信しているのに、当の本人は一歩踏み出すのをためらっている。
「まさか、最初からそれが目的で……?」
ピンと来た様子の生巳さんに、社長は不敵な笑みを見せるだけ。本当に最初からこうなることを見越していたのなら、さすがだと感心してしまう。
生巳さんは呆れたような笑いをこぼし、「この人には敵わないな」と呟いて眼鏡を押し上げた。
そうしてしばし雑談していると、ふいにエイミーがテーブルに頬杖をつき、元気のない声を出す。
「これで独り身なのはついにあたしだけかぁ」
「いるじゃない、エイミーのこと気に入ってる後輩くんが」
有咲さんの言う通り、実はエイミーを人一倍慕っている人事部の男子がいる。年下であってもしっかりしていて、見た目は若いが大人っぽい一面もある人だ。
エイミーと同じく愛想がいいし、テンション高めな彼女を優しく見守って、ときに宥めてくれる彼とは、きっとうまくいくはず。
……と、私たちは確信しているのに、当の本人は一歩踏み出すのをためらっている。



