〝会社員の男を逮捕〟〝桜台二丁目の路上で、帰宅途中の女性の身体を触るなどのわいせつな行為をした疑い〟
そのテロップを見て、背筋がぞっとした。場所はぴったりだし、私もあとをつけられたあの人だろうか。
「これ、カノちゃんが住んでるところの近くじゃん!?」
「そうそう、だから心配してたのよ」
エイミーと有咲さんは眉をひそめて驚くも、そこに安堵を滲ませた表情を私に向ける。
「よかったね~、何事もなく済んで」
「う、うん。本当に……」
ふたりにはあとをつけられたことは話していないが、未遂で済んでよかったのは事実なので、私も胸を撫で下ろした。
被害に遭った人のことを思うと気の毒だけれど、捕まってよかった……。
そう思うと同時に、もう生巳さんのマンションに居候する必要はなくなったのだと気づく。慧子さんの件もあるし、私は出ていったほうがいいのかもしれない。
再び気分が沈みかけていたとき、エイミーが箸をひょいっと持ち上げ、「あっ」と声を上げる。
「そっか、だからたまにイクミンと一緒に帰ってたのか!」
「っ、見てたの!?」
唐突に暴露され、私はご飯を喉に詰まらせそうになりつつ、顔を赤くした。
そのテロップを見て、背筋がぞっとした。場所はぴったりだし、私もあとをつけられたあの人だろうか。
「これ、カノちゃんが住んでるところの近くじゃん!?」
「そうそう、だから心配してたのよ」
エイミーと有咲さんは眉をひそめて驚くも、そこに安堵を滲ませた表情を私に向ける。
「よかったね~、何事もなく済んで」
「う、うん。本当に……」
ふたりにはあとをつけられたことは話していないが、未遂で済んでよかったのは事実なので、私も胸を撫で下ろした。
被害に遭った人のことを思うと気の毒だけれど、捕まってよかった……。
そう思うと同時に、もう生巳さんのマンションに居候する必要はなくなったのだと気づく。慧子さんの件もあるし、私は出ていったほうがいいのかもしれない。
再び気分が沈みかけていたとき、エイミーが箸をひょいっと持ち上げ、「あっ」と声を上げる。
「そっか、だからたまにイクミンと一緒に帰ってたのか!」
「っ、見てたの!?」
唐突に暴露され、私はご飯を喉に詰まらせそうになりつつ、顔を赤くした。



