キミ観察日記

 少女に見つめられ、与一がフッと笑う。

「なんで笑うの」
「来い」

 与一は自分の部屋まで少女の手を引いていく。

「どうしたの、ヨイチ」
「そこに座ってろ」
「へっ……」

 戸惑いながらベッドに腰かける少女。

「そりゃあ。わたしは、覚悟できてるよ。ヨイチとずっとそうなりたいなーって思ってたけど。実は、よくわかってなかったり……して。……教えてくれる?」
「なにをぶつぶつ言っている」

 与一が少女の隣に座る。

「……っ、がんばるよ。わたし」
「なにをだ?」
「……え?」
「いつかこれを渡そうと思っていた」

 与一が少女に手渡したのは、書類の束を閉じた冊子のようなものだった。

「見てみろ」
「うん」

 少女はそれを開く。

「これは……」
「先生の日記さ」