少年の唇が、少女の唇に重なりかけた、そのとき。
――ガチャッ
「ただい……ま……」
与一が、二人の前に姿を現した。
「繭……お前っ……なにやってる」
「なにって。見りゃわかるだろ」
少年が、少女をうしろから抱きしめる。
「邪魔すんなよオッサン。いいところなんだ――」
「ヨイチおかえり!!」
少女は少年をふりほどき、与一にかけていく。
「お、おい」
「んー?」
与一に抱きつく少女。
「とりあえず、離れろ」
「遅かったね。どこに行ってたの?」
「色々とな」
「女の子のとこ?」
「は?」
「そうなの……?」
「違う」
「ほんとに?」
「教授に呼ばれてたんだ」
「キレイな女の人?」
「50代男性だな」
「そっか。でも。ヨイチ男の人からもモテそうなオーラでてるからなあ」
「なに言ってんだよお前」
そんな二人のやり取りに肩をすくめた少年が、
「オレとは再会のハグはナシか?」
ポンと与一の頭に手を乗せる。
「デカくなったな。繭」
「オッサンは縮んだか」
「誰が縮むか。これでも平均よりはずっと高い方なんだ……って、手をどけろ!」
「ひょろすぎんだよ。相変わらず簡単に死にそうだな」
「お前がそういうこと言うと生々しいからやめろ」
「あんまり待たせてやるなよ」
「……な」
「じゃあな」
「待て、繭。飯食って行けよ」
――ガチャッ
「ただい……ま……」
与一が、二人の前に姿を現した。
「繭……お前っ……なにやってる」
「なにって。見りゃわかるだろ」
少年が、少女をうしろから抱きしめる。
「邪魔すんなよオッサン。いいところなんだ――」
「ヨイチおかえり!!」
少女は少年をふりほどき、与一にかけていく。
「お、おい」
「んー?」
与一に抱きつく少女。
「とりあえず、離れろ」
「遅かったね。どこに行ってたの?」
「色々とな」
「女の子のとこ?」
「は?」
「そうなの……?」
「違う」
「ほんとに?」
「教授に呼ばれてたんだ」
「キレイな女の人?」
「50代男性だな」
「そっか。でも。ヨイチ男の人からもモテそうなオーラでてるからなあ」
「なに言ってんだよお前」
そんな二人のやり取りに肩をすくめた少年が、
「オレとは再会のハグはナシか?」
ポンと与一の頭に手を乗せる。
「デカくなったな。繭」
「オッサンは縮んだか」
「誰が縮むか。これでも平均よりはずっと高い方なんだ……って、手をどけろ!」
「ひょろすぎんだよ。相変わらず簡単に死にそうだな」
「お前がそういうこと言うと生々しいからやめろ」
「あんまり待たせてやるなよ」
「……な」
「じゃあな」
「待て、繭。飯食って行けよ」


