「あいかわらずオーゲサだねぇ、紗英は」 目の前でニコニコしながらタピオカミルクティーを飲んでるのは若林(わかばやし)麟(りん)。 私の中学時代の親友だ。 今は隣の女子高に通っている。 家同士も近いから、学校帰りに待ち合わせして、一緒にカフェに寄って帰ったりする。 今も最近できたばかりのカフェで、お互いの近況を話し終えたところ、なんだけど… 「その子…ハヅキだっけ?もしかして紗英のこと好きなんじゃない?」 「…はぁ!?」 麟が恐ろしいことを言い出した。