「…心配しないでいいよ?早見さん」 首をひねる私に、ハヅキが言った。 「俺はたかがチョコごときで愛を測ったりしないから。心配しないで?」 「いや…言っとくけどそもそも測る愛がないから。1ミリグラムも1ナノグラムも存在しないから!」 そう言い切ってやり席に着く。 彼女なんて作りもの。ニセモノ。マガイモノ。 だからチョコなんてあげるわけがない。 そう思ってたんだけど…