二人の熱量に、どんどん私まで体が熱くなっていく気がする。 いや、というか、フラフラする。なんか、だんだん視界が霞んでいくような… そして4対4。オフェンスはハヅキ 京星くんを鮮やかにかわしたハヅキが、シュートの体勢に入った、その瞬間 「…っ、」 グラリと視界が揺れて、急に息苦しくなって 「……さぁちゃん!?」 倒れる直前、最後に聞こえたのは床に落ちたボールの音と ひどく焦った、ハヅキの声だった。