ハヅキ…やるじゃん。 京星くんがガシガシと色の抜けた金髪を掻いた。 「油断してたわ」 「言ったじゃん?潰すって」 ヘラヘラ笑うハヅキに、京星くんは目を細めた。 「言っとくけど本気じゃねーよ」 それからは、お互い一歩も譲らない攻防戦。 京星くんがうまいのは知ってたけど、ハヅキがこんなに食らいつけるなんて予想外。 ハヅキって運動神経までよかったんだ。顔もよくて、頭もよくて―― 『さぁちゃんっあそぼー!』 ――いつからそんなにすごい人になってたの?