思わず目を見開いて固まる私にフッと余裕そうな笑みを残して、ハヅキが離れる。 ガラリとハヅキが扉を開ける音も、教室の喧騒に紛れて掻き消された。 ……はぁぁぁー。 大きく息を、吐き出す。 ほんと嫌んなる。 こないだハヅキに、階段から落ちたところを助けられた時から。 『守ってあげる』 そう言ったときのハヅキの熱っぽい瞳とキスが頭から離れなくて。 …もしかして私って かなりチョロい!?