コロン、と肘に当たった消しゴムが、机の上から落ちて転がった。 拾おうと伸ばした指先が、隣から伸びてきた指先と、触れる。 「っわ!」 反射的に引っ込めてしまった。 キョトンとした顔で私を見る京星くん。 「…どうした」 「い、いえ…」 「ほら」 消しゴムを拾って渡してくれる京星くん。 「あ、ありがと…」 京星くんの手と触れないように細心の注意を払って受け取った。 だって。ドキドキしすぎて。 むり!!