『横暴だ…。』



「だからよろしくね、咲?」



逃がさないぞとでも言いたげな藍堂美玲の笑みに私は疑問を持つ



『どうして、私がこの族に入らないといけない?』



「そんなのあんだけうちのシマで好き勝手暴れてるからだろ。」



藍堂伶が飲んでいたコーヒーを置いて吐き捨てるように言い放った



その言葉に息を飲む……あの町、蝶華のシマだったのか…。と知らなかった事実を突きつけられた



「これ以上好き勝手してもらっても困るから蝶華に入ってよ、ね?」



『……わかった』



コイツらのシマで知らなかったとはいえ暴れていたのは事実。