そう、付けようとしたんだ。



「ねぇ、湊~、ミカねぇ」



あろう事か、女の甘い誘惑するような声と共に湊が空き教室内に入ってきた



湊も俺たちが居た事にビックリしたようだが俺たちも突然の事に固まった。…が俺は何より美玲が心配で慌てて美玲を見るとぎゅっと唇を強く噛んでいた。これは、美玲が小さい頃から見たくないものを見た時にやる癖みたいなもの。



これ以上この空間に美玲を置いておけないと判断した俺は美玲の手を引いてその場を離れた



「え?ちょっと、めっちゃイケメン居る!!!!」



「あの子めっちゃ、美人!!!!」