男の子の仲間のうちの誰かがかばってくれた?


まさか…と思いつつ目を開けると、男の子たちとはまた別の制服を着た男の子が立っていた。



品の良さそうな顔立ちのイケメンで、ふわっとした柔らかそうなアッシュカラーのくせっ毛がとても似合っている。



その男の子は、私を殴ろうとした男の子の手を掴んでいた。



「はぁ?カッコつけてんじゃねーぞ」



「彼女も嫌がってるし、その辺で引き下がれば?」



「なんだと!?」



男の子が拳を振り回すのを見て、仲間が慌てて止めに入った。


「やべぇ、こいつ…如月だ」


「げっ」


男の子は舌打ちをした後、急いで仲間と別の車両へと移動して行った。