それは、いつも同じ顔ぶれの3人。


駅のホームで私を待ち伏せしていて、こうして同じ車両に乗ってくる。


もう…怖くて仕方がない。


この状況に耐えられなくて、席を移動するために立ち上がった。


途端に電車が揺れ、バランスを崩したところで…目の前にいた男の子の足を思いっきり踏んでしまった。


「いってぇーっ!!にすんだ、テメェ!!」


さっきまで私にニヤニヤとした笑みを向けていたその顔が途端に険しいものに変わった。


拳を振り上げられ、それを見た瞬間…反射的に目を閉じる。


殴られるっ…。


「女の子に手ぇあげるとか最低」