あっ…。



その人物を見て、思わず顔を伏せてしまう。



悪いことをしていたわけじゃないのになんだかすっごく気まずい。



部屋に入って来たのは、マリモちゃん…。



そう、今朝みたいに女の子の格好をしている。



今度は制服じゃなくて雑誌に載っているような流行りの服に身を包まれている。



朝見た時以上にキラキラしていてかわいらしい。



マリモちゃんはじろりと私を睨むと、律くんの膝の上に座った。



「おい、やめろって…」



「やだ。いつもギュッてしてくれるのに」



え…。



律くんとマリモちゃんはやっぱり…。