固まってしまった。



「あ、引いた?」



苦笑している律くんに、そうじゃなくて!とフォローしようとしたら、スマホから河村さんの声が聞こえてきた。



『律からかけてくるの珍しいね。なんか用?』



「それがさ。河村と話したいってやつがいて」



私!



律くんと目が合う。



『誰っ。もしかして…』



私だって、わかったの!?



まさかとは思うけど…。



「河村さ…『太一くんっ』え…っ」



太一くんって言った?



『太一くんだよね?』



河村さんの声がなんだか高揚しているのが手に取るようにわかる。



違います…って言い出しにくい状況になっちゃった!



どうしよう…!!