世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





こういう時、運動音痴な自分を恨む。
足が遅すぎてすぐに2人を見失ってしまいそうだ。



今の時間、購買に行く人だったり、他の子クラスの人とお昼を食べるために移動する人が多い。




だから廊下には人が多くて余計見失いそう。




でも、ここで諦めるわけには…!!




私と同じくらいの体育の成績を持つ京子も考えることは同じなようで、息を切らしながら走る。











階段をおりて、のぼって、2人が入っていったのは2年3組の教室。私たちの教室のすぐ隣だ。








一旦足を止める私と京子。




今は昼休みといえど、他のクラスの教室に入るのは勇気がいるもの……。知り合いは1人もいないから、一度も3組の教室に入ったことがない。

しかも、今、なぜだか3組の教室にいる人たちから注目されている…気がする。




そりゃあそうか。すごい勢いで走ってきたんだから。