「いこう!!」



ガキの俺が手を差し伸べると、ミニ花莉はその手を掴んで仲良く手を繋ぐ。




仲良くなるスピード早くね?
なんて思いながらも俺は見守っていた。





「おれは、やぜ しゆう!」


「ちゆー…?」





「しゆう!!」


「ちゆ?」





「…まぁ、それでもいいけど……おまえは?名前なんていうの?」


「…ひ、ひめの はなり」





「ひひめの はなり!なに組?」


「…ちがうよ、ひめの はなり、だよ」





「はなり、って呼ぶな!!」


「うん…!!」










それから2人は手を繋いでどこかに走って行ってしまった。






これは、俺の昔の記憶だったりすんのか?
それとも俺の夢?それとも妄想?





考えてもよくわからない。