「冬樹、お前が少しでも抵抗すれば花莉を撃つ」 俊の声が聞こえてきて チャキっ、と私の頭に突きつけられたもの。 …きっと、拳銃だ。 冬樹くんはピタリと動きを止めて。 悔しそうにその場に座り込んだ。 それから私と冬樹くんはスーツを着た男たちに担がれて、部屋を出るとワゴン車に乗せられた。