『中学も、高校に入ってからも、私が好きになった男を妃芽乃さんは簡単に奪っていったから……
私は妃芽乃さんに復讐しようと計画したの。

使えそうな男たちに武器を渡したり、情報を渡したり。お金を渡したり、体を売れば私でもいろんな男たちを簡単に動かすことができたんだよ』




画面に映る関根さんはまっすぐに私を見ていたが、隣に目を向けて。
『夜瀬くんがさっき質問したことにも答えてあげるね!』と笑顔で言った。





…“夜瀬くん”……
詩優は…そこにいるの……!?





画面に映る関根さんは誰かの腕を引っ張って。
映りこんだもう1人の人物。





その人は……


詩優だった。





『“S”って名乗って動いてたのは私と俊だよ!
俊とは利害が一致したから協力してたの。妃芽乃花莉っていう商売道具を夜瀬くんに奪われて恨んでたみたいだったから復讐がしたかったんだって』





関根さんはそう言ったあと、後ろにあったベッドに座って。
詩優の腕を引っ張って強引に座らせた。