すると、急に部屋が眩しいくらい明るくなって。
テレビが急についた。




それから




『聞こえるかなー?』




テレビから聞こえてきたのは女の子の声。




女の声らしくて、高くて、可愛い声。
それは、今は聞きたくなかった声だった。




『妃芽乃さんやっと起きたね、おはよう!!』




女の子が画面に映りこんで……
笑顔で手を振る。




なんで…?
なんで……?




なんで関根さんが……




画面に映っているのは、白いワンピースを着た関根さん。
いつも、学校で私に向けてくれる笑顔だ。




『信じられないって、顔してるね。小野寺 花莉さん』





ふふっと笑われる。





“小野寺(おのでら)”
この苗字は、お母さんの旧姓で……小学校の途中まで、私はこの苗字だった。





それを、なんで関根さんは知っているのだろうか……。
本当に、小学校が同じだったの……?