その言葉に哲哉さんは口を開く。




「俺たちがメンバー集めに行くんで詩優さんたちは…」


「俺らがいるほうが変に目立つからさ、敵を引きつけるからその間に花莉たちを安全なところに連れてって」




最後まで言う前に詩優はそう言って…。
哲哉さんは





「わかりやした……どうかお気をつけてください…!!」




と返事。




「あたしは喧嘩できるよ!?」




今度は明日葉が詩優を見てそう言うが、その言葉に倫也が反応。




「傷が開いてまた痛い思いするのは明日葉なんだから、待機してなって」


「あたしもそんなにバカじゃないから怪我してるほうの手は使わないよ!!!!」





「明日葉はバカじゃん。絶対怪我してるほうの手も使うから大人しく待機してなよ」


「倫也にバカって言われたくないんだけどー!?あたしは倫也より頭いいし!!!」





「じゃあ1万歩くらい譲って明日葉はバカじゃない、ってことにしといてあげるから待機してろよ」


「あたしはバカじゃないから一緒に行くのー!!!」





始まってしまった倫也と明日葉の言い合い。
竜二さんはため息をひとつ。それから竜二さんは京子をおろすと何かを渡して。