一緒にいられることはすごく嬉しい。
すごく嬉しいけど、命にかえても守られるのは……嫌だ。




私だって詩優を守りたい。
ちゃんと、さすまたの使い方調べて訓練して。今度は私が詩優を守れるように…




「わ、私も、詩優を絶対守るからね」




そう返すと彼は「俺はいつも花莉に守られてるから」と笑う。




私が詩優を守ってる…!?
それは逆では!?私がいつも守られてばかりで…!!





「行こ」




それから私は詩優に腕を引っ張られて。
結局その言葉の意味はわからないまま、みんなに防犯グッズを届けた。





最上階の部屋に帰ったらドアロックをたくさんつけて、ヘルメットと防犯ブザー、さすまたをベッドの脇において。






詩優に抱きしめられながら眠りについた。







花莉side.end