あまりにも優しすぎて涙が込み上げてくる。
こぼれ落ちないように袖で拭ったら、隣に座る詩優の大きな手が伸びてきて私の頭を撫でてくれる。
「プリン食べて落ち着こうな」
彼はそう言って私にスプーンを手渡す。
このままでは泣いて冬樹くんを困らせてしまうだけ。…プリンの力を借りよう。
「いただきます」
と小さく言って私はプリンと生クリームを1口分スプーンですくう。
スプーンの上でぷるぷると揺れるプリン。
それを口元に近づけて、ぱくりと食べる。
濃厚なプリンはすごく美味しくて、すぐに幸せな気持ちに。
プリンの力は本当にすごい。
それからプリンを食べる手を進めていたら
「夜瀬は俺に聞きたいことがあるんだよね?」
と詩優に言った冬樹くん。
…詩優が冬樹くんに聞きたいこと?
それはいったいなんだろう。
と思ったら詩優は
「海斗が持ってた拳銃、あれはどこで手に入れたものだかわかるか?」
小さな声で言った。
小さな声で私たちだけに聞こえる声で言ったのは、“拳銃”というワードは大きな声では言えないからだろう。



