世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





あまりにも優しすぎて涙が込み上げてくる。
こぼれ落ちないように袖で拭ったら、隣に座る詩優の大きな手が伸びてきて私の頭を撫でてくれる。




「プリン食べて落ち着こうな」




彼はそう言って私にスプーンを手渡す。



このままでは泣いて冬樹くんを困らせてしまうだけ。…プリンの力を借りよう。




「いただきます」
と小さく言って私はプリンと生クリームを1口分スプーンですくう。




スプーンの上でぷるぷると揺れるプリン。
それを口元に近づけて、ぱくりと食べる。




濃厚なプリンはすごく美味しくて、すぐに幸せな気持ちに。
プリンの力は本当にすごい。




それからプリンを食べる手を進めていたら




「夜瀬は俺に聞きたいことがあるんだよね?」




と詩優に言った冬樹くん。

…詩優が冬樹くんに聞きたいこと?
それはいったいなんだろう。




と思ったら詩優は




「海斗が持ってた拳銃、あれはどこで手に入れたものだかわかるか?」




小さな声で言った。




小さな声で私たちだけに聞こえる声で言ったのは、“拳銃”というワードは大きな声では言えないからだろう。