「そういえば倫也、前に貸した3千円返してもらってねぇ気がすんだけど」
詩優は倫也をまっすぐに見ると、倫也は目線を逸らして口笛を吹く。
それからすぐ近くにあった呼び出しチャイムを押して、ピーンポーンと店内に音が鳴った。
すぐに店員さんが来てくれて、私のぶんも倫也が頼んでくれた。
…お金はちゃんと、私が払おう。
「ひめちゃん、ドリンクバー取りに行こ~」
倫也が立ち上がって、私も一緒について行く。
ドリンクバーは席から少し離れたところ。
コップに氷を入れていたら、
「あっ!詩優が従兄妹くんに掴みかかってる!!」
耳に届いた倫也の声。
私は慌てて振り向いて、詩優と冬樹くんへと目を向ける……が、2人は飲み物を飲んでいるだけ。
「嘘だよーん」
ひっかかったー、なんて言いながら大笑いする倫也。
…ひ、酷い!!!
なんていう嘘を…!!!!
私はもうひとつコップを手にとってこれでもかというくらい氷をたくさん入れた。
そしてそれを大笑いする倫也にプレゼント。



