世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ






「計画の後押し、って具体的に何」


「ら、雷龍に恨みのある暴走族を紹介してもらったり……夜瀬詩優を殺すためのナイフをその男から受け取ったり……です」






「その男といつどこで知り合った?」


「…い、1年くらい前、は、HEARTSHOTELのパーティーの時に…話しかけられました……」






「なんでそれを今まで黙ってた」


「すみませんでした!!!!!言おうとは思っていたんですけど、私は死にたくなくて…!!!!!」





宮園さんは地面に座り込み、頭を地面につけて必死に土下座。
詩優はそんな宮園さんを睨んで。





「もう二度と俺らに関わんな。帰れ」





低い声でそう言う。





「は、はいいいい!」





宮園さんはその声ですぐに顔を上げて、私たちに背を向けると震える足で必死に走りながら帰っていく。






…結局、あんな依頼をしたのは誰だかわからないまま。