「計画の後押し、って具体的に何」
「ら、雷龍に恨みのある暴走族を紹介してもらったり……夜瀬詩優を殺すためのナイフをその男から受け取ったり……です」
「その男といつどこで知り合った?」
「…い、1年くらい前、は、HEARTSHOTELのパーティーの時に…話しかけられました……」
「なんでそれを今まで黙ってた」
「すみませんでした!!!!!言おうとは思っていたんですけど、私は死にたくなくて…!!!!!」
宮園さんは地面に座り込み、頭を地面につけて必死に土下座。
詩優はそんな宮園さんを睨んで。
「もう二度と俺らに関わんな。帰れ」
低い声でそう言う。
「は、はいいいい!」
宮園さんはその声ですぐに顔を上げて、私たちに背を向けると震える足で必死に走りながら帰っていく。
…結局、あんな依頼をしたのは誰だかわからないまま。



