部屋に侵入者が入ったこの日、詩優は朝から宮園さんを捕まえて雷龍の倉庫へと連れてきた。
本当はもう二度と会いたくなかったけれど、宮園さんにもし詩優を傷つけられたら……
という恐怖があったため私は離れたところで竜二さんと一緒にいる。
「ひぃぃ」
詩優を見てガタガタと震える宮園さん。
宮園さんの目の前にいる彼は、いつもとオーラが全然違う。
殺気全開の詩優だ。
「お前…もう二度と花莉に関わるな、って俺が前に言ったこと忘れてんの?」
「ひぃっ!!わ、忘れてないです…っ!!!」
「じゃあ何?花莉を狙うように他のやつに命令して、自分は関わってないって思ってんの?」
「め、命令!?」
「とぼけんな」
「な、何の話をしてるんですか…!?」
宮園さんは驚いている表情。
詩優は、そんな宮園さんの胸ぐらを掴んだ。
「夜中、俺らの部屋に行って花莉を狙うように命令したんだろ」
「!?」



