寝室の電気を常夜灯にして、布団をかけてくれて。 詩優も隣に寝転んで、寝る体勢。 「おやすみ」 触れるだけのキス。 これはおやすみのキスだ。 ……本当はまだ探したいけど…仕方ない。 …寝坊したら嫌だし、今日はもう寝よう。 「…おやすみ」 私も詩優にそう返して、いつも通り彼に抱きついた。すると、すぐに抱きしめ返してくれて。 私は目を閉じて反省。 カードキーの管理をもっとちゃんとしておくべきだった。 そう後悔しても、もう遅い。起きたらちゃんと探して、見つかったら肌身離さず持っていよう。