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「妃芽乃さん!!」
帰りのホームルームが終わると、私に声をかけてきたのは関根さん。
ドキっ!と大きく心臓が跳ねた。
「せ、関根さん…」
「妃芽乃さん予定いつ空いてる?」
そう聞かれて、私は遊ぶ日を決めるんだとすぐに理解した。
隣にいる詩優をちらりと見ると、「俺はいつでも送り迎えできるから」と言ってくれる。
だったら私は、特になんの用事もないから
「いつでも大丈夫だよ」
と答える。
すると、関根さんは
「急なんだけど今日とかどう!?」
と笑顔で言ってきた。
まさかの、今日。何か用事があるわけでもないから大丈夫だけれど…。
返事をしようと思ったら、関根さんは何かを思い出したようで。
「あ!そうだ!妃芽乃さん学生証持ってる?」
学生証?
それなら、私はいつもお財布の中に入れている…と思う。自分の鞄を開けて、財布の中を確認するとやっぱりちゃんと入っていた。
「あ、あるよ」
「じゃあ今日遊ばない!?」
関根さんはすごくわくわくしているみたいで、私と遊ぶのを楽しみにしてくれているんだとわかった。



