昔から、友だちのつくりかたがわからなかった。
小学校の時は…声をかけてくれる人はいたけど友だちはいなかった気がする。ほとんど冬樹くんと一緒にいた記憶があるだけ。
中学の時も声をかけてくれる人はいてもほとんど1人。
高校に入ってから一番最初にできた友だちは京子。
私に話しかけてきてくれて、京子は話しやすくてすぐに仲良くなれた。
私の人生で、たぶん……友だちをつくるときに私から話しかけたことがなかったのかもしれない。
だから、これからは自分から歩み寄っていけたら……
固まっている空木さんに「だめ、かな?」と言ってみる。
…だめだと言われたら少し、というかかなりのショックがある。
変な緊張感。
「それじゃ、友だちになっちゃうじゃないですか。妃芽乃先輩は“先輩”です」
やっと口を開いたと思ったら呟くようにそう言った空木さん。
…私はそう簡単に引き下がれない。だって
「学年が違うと友だちになれないなんてことない、よね…?空木さんの友だちの定義に“同級生限定”なんて入ってなかったもん」
だから学年が違っても友だちになれるのではないか。なんて。



