それだったら何もできてなくないよ、と付け足すと反応したのは明日葉。




「それいいんじゃない!?お弁当もおやつも食べる時は大人数の方が美味しいからねー!!!」




「確かにそうね」
と京子も頷く。




とっさに思いついたことだけど、自分でもいい案だと思う。
空木さんは私の言葉に驚いているようでただ瞬きを繰り返して「え?」と言うだけ。




…雷龍に入りたくないわけではなさそう?




なんて思ったら、




「3人、雷龍に入るから」




と聞こえてきた声。
この声は久我の声で…。




離れたところにいる久我は空木と空木さんたちのほうへと足を進める。




「何を迷う必要がある?空木は入りたいなら入ればいいし、空木さんも迷いがあるならとりあえず入ってみたらいいじゃん。
入ってみて自分に合わなければやめれば?」




俺はつまんなかったらやめるけど、と付け足して。
久我は2人のところまで行くと、2人の背中を押した。