世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





そんなところまで見られているとは…。
なかなか勘が鋭い人だ。




もう一度、手渡されたプリンをよく見てみる。




透明なカップに入っていて、上にはラップが被せてある。
これは……やっぱり、絶対に手作り。




キラキラと輝いていてすごく美味しそうなプリン。下にはカラメルソースも入っていて、かなり本格的。




…美味しそう。




私は自分では自分の動きを止めることが出来なくて、カップに被せられたラップをはずして。
スプーンでプリンをすくう。




プリンの甘い香り。
スプーンの上でぷるぷると揺れて。




それを我慢できずに口へと運んだ。




すると、すぐに甘さが口の中いっぱいに広がって……。
美味しすぎてほっぺたが落ちてしまいそう。




甘すぎない甘さ。
それがすごくちょうどよくて、次々に口へとプリンを運んでしまう。




「お前、本当に何がしてぇの?」




幸せに浸っていたら、聞えてきた詩優の声。