「玲央はただ、私と同じように詩優先輩のことを好きになっただけだと思うんです…!!!!!」
空木さんはそう言って、まっすぐに私たちを見つめる。
…同じように、詩優を……好きに?
「えっ!!!じゃああいつ、詩優のコレになりたいの!?」
明日葉は驚きながら自分の右手の小指を立てた。
“コレ”って…。
こ、恋人!?
う、空木が!?詩優に!?
驚いて空木さんを見るが、
「ち、違います!!!そういう意味じゃなくて!!!」
と慌てて否定された。
「そういう意味じゃなかったらどんな意味!?」
それでも意味のわからなかった明日葉は空木さんに質問。
「簡単に言えば玲央は詩優先輩のことを気に入った、ってことです!!!」
それと妃芽乃先輩のことも!、と付け足してそう答えた空木さん。
気に入った…!?
詩優だけじゃなくて…わ、私も!?



