やっぱり心配だ。
みんなが怪我をしませんように…。
神様に強く願った。
すると、なぜか銀髪男と目が合って…。
何かと思ったら
「雷龍の姫を狙え!!!!!姫さえ奪えば雷龍は終わりだ!!!!!」
大きな声で叫んで。
その声が周りのみんなに聞こえると、一斉にみんなの視線が私に集まる。
「!?」
そして、ターゲットを変えたようにみんなしてこっちに向かって走ってくる。
「壮!!もうちょっと花莉の近くに…わっ!!!!」
明日葉は玄武の人の両足を持って振り回していたが、その人を取られてしまい…。
あっという間に囲まれて、見えなくなってしまった。
「明日葉っ!!!!」
明日葉を必死に呼ぶと、今度は壮くんまであっという間に囲まれて、見えなくなっていく。
「壮くんっ!!!!」
私はポケットの中にしまっていた物を取り出した。
右手にスタンガン、左手に催涙スプレー。
「今だ!!!姫を捕まえろ!!!!」
そんな声が後ろから聞こえて私は慌てて背後に向かってスプレーを噴射。
すると、それが効いたのか痛そうに叫ぶ男たち。



