「こんな大勢だと!!俺もやばいんだけど!!」
そう言いながらも壮くんは振り上げられた拳を避けて、自分の拳を入れて。次々に玄武の人たちを倒していく。
「何弱気になってんのー!!!いつも壮の隣に奏太や誠がいてくれるわけじゃないんだよー!!少しは頑張れー!!!!」
明日葉は敵を必ず1人につき1発で倒して。
倒した人の両足を持って振り回し、誰も私に近づけないようにしてくれる。
…喧嘩、私もできたらみんなの役に立つのに。
ただ見ていることしかできないのが悔しい。
詩優たちは大丈夫だろうか…
心配になり、詩優たちのほうを見ると…。
さっきまでふらふらしていたはずの空木と久我が普通に立って、詩優と一緒に空木さんを守りながら戦っている。
…さ、さっきまで、今にも倒れてしまいそうなくらいだったのに。
もしかして……あれは演技だったの?…でも、怪我はしてるし…。



