私はこくんと頷いた。
本当に明日こそは、決着をつけたいところ。



「りょーかい。じゃあ無理そうだったらちっこい雷龍ちゃんのスマホに連絡入れるね~」



手をひらひらさせて立ち上がる空木。




「番号教えるから俺に連絡しろ」




詩優は自分のスマホをポケットから取り出して、操作。
それから画面を空木に見せた。




「めんどくさいな~」




そう言いながらも空木は見せられたその画面を見て。自分のスマホを操作。
それが終わったらすぐ空木は背を向けて。





「乃愛が心配だから先に帰るね~。俺の連絡先はちっこい雷龍ちゃんに聞いて~。バイバーイ」





再びひらひらと手を振って去っていく。




突然2人きりになった私と詩優。
なんだか、少し離れた距離が寂しくて。私は密着して彼との距離を詰めると彼の声が降ってくる。





「泣かせてごめん…。この間は言いすぎた。あれは榊と花莉の仲に嫉妬して自分を抑えらんなくなって…。マグカップのことも、本当にごめん」